作陶技法のポイント [洋風小鉢]


チョット洋風(^_^)

洋風のサラダボール

 

口元のアレンジで洋風小鉢!!。 

よく使う小鉢を気分を変えて洋風に・・・。

と言ってもそれほど大げさなことではありません。

(写真右)

 

どこが洋風・・・? 

口元・・・口元をチョット平らにしてみただけです。

まずは普通の小鉢を・・・手のひらに収まるくらいの普通の形に成形します。

口元の平ら仕上・・・口元を1.5cm位の幅で少し角度を外に平らに広げます。

  

口元の平面部と本曲面の境目をシャープにするのがポイントです。

 

洋風小鉢を作る

 図は出来上がり寸法です
 図は出来上がり寸法です

 

1.出来上がりのイメージ

出来上がりのイメージはこんな感じ。

白っぽいおしゃれな色に出来ればと思い、落ち着いた白にするために土は「楽白」に赤土を少し混ぜたものを使ってみましょう。

釉薬は石灰透明で。

成形寸法は、焼成時の収縮を考慮して

                    直径:19cm  高さ:8cm とします。 

粘土の用意

 

2.粘土の準備

粘土は「楽白」に10%「楽赤」を混ぜて暖かみのある白を目指します。

1個は300g

ムラの無いように良く練り合わせます。

高台部の決定

3.高台の大きさ

ロクロの上で両手で形を整えた後、ヘラなどを使って

高台を約6cmの大きさを決めます。

ブレの無いように気を付けましょう。

以後の成形中も意識してこの高台の大きさは変えません。

粗成形

4.粗成形

おおよその厚さと形に"つまみ成形"が出来たら、ロクロをしっかり回しながら水を付けた指先を土に負けない力で内外形と底部を押し、ブレを取ります。

外形16cm、高さ7cmの大きさに成形します。

もし上端に大きな凹凸がある時は、弓でカットします。

表面をぬらす

5.表面を充分にぬらす

ロクロを廻しながら水を含ませた皮で、内外面を充分にぬらします。

指でつまんで粘土を引き上げる時に、摩擦が大きいと胴部にねじれ模様が出ないようにするためです。

ロクロを回し、内外面を指でつまんで下から上に、デコボコ感が無くなるまで、粘土を引き上げます。

肉厚を薄く引き上げる

6.肉厚を薄めに

肉厚を薄く整えるために側面を指先でつまみ、一番下から上へ徐々に引き上げながら移動します。

(上端外形は予定寸法より小さめの、18cm位に)

このとき指先には土の反力を感じますので、土に負けないように適度な力でしっかりと指先力を保持します。

合わせてブレも取ります。

ブレを大きく感じるときは、指先のスキ幅を現状肉厚を押しつぶさない程度にやや広くし、外側指先に力を入れ、ゆっくりロクロを回しながらブレで当たってくる粘土をしっかりと内側に押し返し修正します。

ブレ修正は必ず一番下から上まで指を移動して修正します。

口元の成形

7.上端の切り揃えと口元の成形

肉厚を薄くする過程で均一な肉厚になるはずですから、元の不均一だった土は上に伸び上端がデコボコになります。

必要に応じて「弓」で上端を切りそろえます。

なめし皮に水を含ませ、口元を上端から締めるように整えます。

口元部を外側へ広げる

8.胴のふくらみ調整と口元仕上げ

ロクロを早めに回して、胴部を指先で中から外へ押し、適度に膨らませ大きさと形を整えます。

次に上端部を指で挟み、少し外向きに傾けた平らな面を作ります。

これで洋風感が出ます。

胴部と上端平面部の境目をシャープにすることが大切です。

高台部の削り

9.半乾燥後、高台を削り整形完了

適度な乾燥を待って、高台部を削り、成形を完成させます。

適度の乾燥にはロクロ成形後ビニール袋などで覆うか、又は包んで養生します。

1日から一週間など、作業が出来る都合により乾燥養生方法を変えます。

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