ソーメン鉢と猪口

 

夏がやってくるとこれが欠かせないですね。

2~3人前分の入る「ソーメン鉢」と猪口を作ります。

つゆ猪口は5個作ります。

 

 

 

鉢の外径は焼成後には収縮して22㎝位になるでしょう。

 

出来上がりの風合いは、前回の「茶碗」と同じで、濃い目の赤土に白っぽい色釉薬をかけます。

 

作陶手順


粘土選び

 

前回のお茶碗と同じ混合粘土を使います。

混練り比 赤2号:楽赤土 比1:1

 

一個の重さ  鉢:1.3㎏/個

      猪口:0.2㎏/個 ×5個

    

合計粘土量=1.3+0.5×5

     =3.8㎏

 

2種類の粘土を秤で同じ重さ用意する
2種類の粘土を秤で同じ重さ用意する

粘土の用意

 茶碗の時と同じ様に 、色ムラの無いようにしっかりと練り合わせます。

 

鉢の分一個と猪口用五個に切り分け、円柱団子に成形します。

 


手ロクロを使う

この大きさの「鉢作り」に手ロクロではチョット荷が重いですが、慎重に作ってみましょう。

「猪口」の方は小さいので比較的簡単でしょう。

1.大鉢の成形

塊り粘土

鉢の底の大きさが円柱の直径になる様、手のひらを使い凡その形に成形します。

上図から14㎝です。 

成形過程の詳細は右の動画を参照してください

 

主な工程を以下に記します。

① 手ロクロにのせ中心にしっかり据える

② 親指で穴を作り、底厚さを1cmにする

③ 指で内外からしっかりつまみ、指幅分ロクロ

  を回しながら、予定肉厚と全体の形を凡そか

  たち作る

④ ヘラで高台を整形し、全体に皮で水を付け,

     片手でロクロをゆっくり廻しながら、指で

  つまみ肉厚をより薄く引き上げる

  上端外径を25㎝に調整する

⑤ ブレを取り、上端部(口元)を弓で切りそろ

  える

⑥ 再度、水を付け肉厚が仕上がり厚さになるま

    で指で挟み引き上げる

  仕上がり厚さは測れないので、”これ以上薄

  くするとぐにゃっと成りそうだ”と指先が感

     じる程度です。

⑦ 胴部全体に指の引き跡を強めにつける

⑧ 胴部の膨らみを修整する

⑨ ブレを修正し、口元を皮で締める

⑩ しっぴきで底を切り離し、完了

 

高台削り

成形後少し自然乾燥し、程よい生乾きになった時に削ります。

かきベラで削ってみて、キレよく削れる程度の乾きです。

今回は鉢の外径が手ロクロよ大きいため、亀板を使います。

詳細は右の動画を参照してください。

2.つゆ猪口の成形

粘土

200gの小さな塊です

鉢の底の大きさが円柱の直径になる様、手のひらを使い凡その形に成形します。

上図から5cmです。 

 

主な成形工程

工程は大鉢と同じですので記述は省略します

右の動画を参照してください

 

 

 

 

 

 

 

猪口の高台削り

右の動画を参照ください

 

        鉢の作陶動画

      大鉢の高台削り動画

      つゆ猪口の成形動画

      猪口の高台削り動画


残り作業工程は素焼き、釉薬かけ、本焼きですが、窯焚きまで時間が空きますので、その時期になれば続きをアップします。